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グーグル株式会社元代表取締役社長の村上憲郎氏による特別講演会を開催しました

2012.11.26

  • 講演する村上氏 講演する村上氏
  • 学生プロジェクト発表後のディスカッション 学生プロジェクト発表後のディスカッション
  • 積極的な質疑応答が相次ぎました 積極的な質疑応答が相次ぎました

 11月21日、本学情報科学部は、本学客員教授でグーグル株式会社元代表取締役社長兼米国本社副社長の村上憲郎氏を講師に迎え、枚方キャンパスにて「今、君が身につけるべきスキル」と題した特別講演会を開催し、学生や教職員など約230人が聴講しました。
 グーグル在職時代の活動事例や自身の海外赴任の経験談などをもとに外資系と日系企業の違いなどにも触れ、仕事とは何か、働くとはどういうことかを説かれ、今、学生が身につけるべきスキルについて語られました。
 これから社会に出て仕事をしていくうえで、向き不向き、好き嫌いにこだわらず自分に何が出来るかを常に自己点検し、「出来ること」を養成することが大切だと述べられました。他者との競争力につながる「出来ること」の中でこれから重要視されるのは英語運用能力だと力説され、近い将来世界の人と競争する時代に備え、1日3時間、3年間、倒れるくらい英語で学問をやり直す心構えで必死に勉強し、将来チャンスをつかんでほしいと学生にエールを送られました。
 講演の次にスマートフォン用生活習慣改善アプリを開発した学生プロジェクトの2チームが事例発表を行い、世界に発信できる新世代の情報デザインについて同氏とディスカッションを行いました。
 物を片付けられない人、捨てられない人のために開発した「すててこ」と題したアプリは、持ち物の情報をアプリに登録することで、フリーマーケットの出展情報やゴミ出しの日の情報などが提供され、物を捨てることへの抵抗感を徐々になくし、不必要な物への判断力がつく効果が見込まれると説明がありました。
 次に「The カーチャン」と題したアプリには「起きや!朝やで!」と母親の声で起床時刻に起こしてくれる目覚まし機能があります。蓄積データの平均値をもとに毎日決まった時間に起きることで生活習慣を改善することを目的とし、一人暮らしをしている若者が離れた母親とコミュニケーションを取りながら生活習慣を楽しく改善できるとのコンセプトで開発したと説明がありました。
 事例発表後、村上氏から「アプリを利用する利得は何かを考え『ビジネス(収益)モデル』として確立することが重要です。また他人に自分のアイデアを納得してもらうためにはプレゼンは極めて重要で、相手へ伝わる手法を磨いてほしい」との貴重なご意見をいただきました。
 その後の質疑応答では、学生から村上氏へ「プレゼン時に心掛けていること」「起業にあたって大事なこと」「アイデアを出すにはどのようにすればいいか」など積極的な質問が相次ぎ、一つ一つ丁寧にお答えいただき、大変有意義な講演会となりました。