これからの騒音技術について

機械工学科 
准教授 吉田 準史

吉田 準史
2009.10.15
  • 寄与分離解析イメージ

    寄与分離解析イメージ

  • 聴覚研究イメージ

    聴覚研究イメージ

  • 実験装置

    実験装置

 近年、自動車などの乗り物の騒音は、昔に比べて随分と静かになってきました。これは、多くの自動車メーカーや大学などのエンジニアや研究者が長い間、苦労し、一生懸命努力してきた賜物です。もしかすると人によっては、これ以上、車を静かにする必要は無いのではないか?とすら、思われるかもしれません。そのような状況の中で、私たちは今日も騒音や振動を対象とした研究を進めています。なぜでしょうか?

 それは、まだまだ多くの課題が残されているからです。

 例えば。多くの場合(例外もありますが)、騒音は防音財の追加やおもりの追加など、質量を増加させることによって、ある程度低減させることができます。しかしながら、質量が増加すれば、その分だけ、車の走行性能や燃費の低下が起こります。

 そこで、このような燃費や走行性能を無駄に低下させないように、できるだけ少ない質量の増加で効率的に騒音の改善を行いたいという要望があります。このためには、どの部品を集中的に対策すれば良いのかを、簡単に、そして精度よく、明らかにすることができる技術が必要となってきます。

 また、全体的な音は、昔に比べ小さくなっているのに、それでも嫌味な音、不快な音が耳障りに感じることがあります。そのような音および音の原因は、音が小さいため、簡単に特定することができません。そのため、人間がどのような音を耳障りと感じるか?ということも、調査する必要があります。

 振動・音響研究室では、このような現状の社会のニーズを考慮した上で、研究テーマを検討し、日々研究を進めています。直ぐに社会に役立つ技術を確立することは、なかなか難しいですが、振動、騒音が快適な自動車を効率よく開発できる技術を確立することを目指して日々奮闘しています。

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