地盤環境の魅力

都市デザイン工学科 
教授 青木 一男

青木 一男
  • 舗装体の断面 舗装体の断面

    舗装体の断面

  • ブロック材の敷設現場 ブロック材の敷設現場

    ブロック材の敷設現場

地盤環境との出会い
 前任校を含め39年間地盤工学(土質力学)の教育・研究を行ってきました。地盤環境との出会いは、福井県常神半島の最先端常神町に建設された地下ダムの調査に参画したことでした。常神半島のような小さい半島や島などでは川がなく、上水として井戸でくみ上げた地下水のみを利用するしか手段がありません。このような地区では夏場くみ上げた地下水に海水が混入し、生活環境が良くありませんでした。そこで、地下にコンクリートのダムを造り地下水の需要の少ない時期に地下に地下水を貯留し、夏場に利用するというものが地下ダムです。従来の地上に建設するダムと違い景観にも非常にやさしい構造物です。これを契機に、地下水環境などの地盤環境の研究・教育が始めました。

ゲリラ豪雨による都市型水害の抑制
 大阪市などの大都市では地球温暖化やヒートアイランド現象により時間降雨量が100mmを超えるようなゲリラ豪雨が頻繁に発生するようになってきました。これにより、マンホールから噴水のように下水が溢れたり、アンダーパスが冠水し人命が失われることも発生してます。このような都市型水害が発生する原因としては,都市部の大部分の地表面が水を透さない密粒舗装(一般的な舗装)などで覆われているため,雨水が地盤中に浸透することなく舗装表面から一気に下水道へ流出するためであると考えられます.また,都市部の地表面を密粒度舗装で覆うことは,地下水環境の観点からも問題となっています。これらのこと受け,豪雨に対する都市型水害抑制や路面の排水施設である下水の負担軽減,さらには,地下水環境の改善を目的として,透水性舗装(図1)や保水性のあるブッロク(図2)などが注目されています。この効果を室内実験により研究しているところです。この他にも地下水環境に関する研究は多くあり、今後この分野は発展するものと思われます。

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