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化学の力で地球温暖化を食い止める!!

応用化学科 
准教授 平井 智康

平井 智康
2021.09.24
  • 図1. 二酸化炭素選択分離膜

    図1. 二酸化炭素選択分離膜

最近50年に一度とされてきた大雨が毎年の様に日本各地で降り、大きな被害をもたらしています。なぜ大雨が最近増えているのか?詳しい原因は未だにわかっていませんが、一つの原因として考えられているのが“地球温暖化”の影響です。地球温暖化を食い止めるためには、大気中に放出される二酸化炭素の量を削減する必要があると言われています。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では2018年に地球の温度上昇を1.5℃以内に収める目標が掲げられていますが、この目標を達成するためには32ギガトン (32×109トン)もの二酸化炭素の排出削減が必要とされています。
そこで、我々は二酸化炭素を大気中から選択的に回収し、地中に埋め戻すことを可能にする高分子膜の開発に取り組んでいます。精密重合法を利用して、新規高分子材料の開発を行い、二酸化炭素の選択透過性の評価を繰り返し行うことで、人類さらに地球の未来に貢献できる材料開発に関する研究を行っています。この壮大な夢を実現するために、九州大学、熊本大学、北海道大学、鹿児島大学との共同研究を推進しています。


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