図形が拓く次世代インタフェース

情報メディア学科 
教授 小堀 研一

小堀 研一
2013.01.16
  • 引き出しから飛び出すCG庭園

    引き出しから飛び出すCG庭園

  • 右手には筆の触覚が感じられる(VR)

    右手には筆の触覚が感じられる(VR)

百聞は一見にしかず
「情報」はある事象を表現するための記号です.我々が日常使っている文字,図形,絵などが代表的なものです.これらを使って人間は情報を伝達しています.しかし,その記号には内容が伴っている必要があります.内容が理解できない情報は受け取っても何の意味もありません.
例えば,漢字を理解できない外国人に「魚」という文字を見せてもその内容は伝わりません.しかし,「魚」の絵を見せられればほとんどの人はその内容を理解します.図形や画像は万国共通のコミュニケーション手段として好都合なメディアと言えます.したがって,コンピュータと人とのインタフェースも図形や画像を介して行うほうが自然です.

人と情報システムの自然なインタフェースを目指して
図形情報研究室は名前の通り,コンピュータで図形情報や画像情報を処理するための研究を行っています.
人間が五感により外界から得る情報の90%以上は視覚から得ているといわれています.音や文字に比べてコミュニケーションとしての情報メディアは図形・画像の方がより多くの情報を伝達することができます.図形や画像を使ってコンピュータとやり取りすることにより,人は現実世界で行っているような自然な振る舞いでコンピュータ機器やシステムを操作できるようになります.バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実感(AR)などがその代表的な技術です.VRでは人間の五感に疑似感覚を与え,コンピュータが作り出した仮想環境であたかも行動しているように知覚させる技術です.その中でも視覚に情報を与えるコンピュータグラフィックスは重要な役目を果たしています.現在ではよりリアル,より高速に映像を表示する研究が盛んに行われています.また,ARでは人が五感で知覚している現実環境にコンピュータが作り出した仮想情報を付加・強調して提示することにより,より多くの情報を人に提示することが可能になります.この技術は道案内情報の提供,いろんな機器のメンテナンスを行う技術者に対する技術情報提供,医療分野での手術支援などさまざまな応用が研究されています.
このような次世代のインタフェースの可能性を秘めた研究を図形情報研究室では行っており,人が現実世界や仮想世界で自然に行動できる情報システムを構築しています.

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