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学生プロジェクトに参加しませんか

ネットワークデザイン学科 
准教授 矢野 浩二朗

矢野 浩二朗
2015.05.27
  • イベントの様子

    イベントの様子

 大阪工業大学には、学年、研究室、学科の枠を超えて、学生さんたちが一つの目標に向かって研究開発に取り組む「学生プロジェクト」があります。ロボットプロジェクトや人工飛行機プロジェクトはテレビでも取り上げられるので、ご存知の方も多いでしょう。以前の学生プロジェクトは工学部を中心にしたものが多かったのですが、最近では情報科学部や知的財産学部が中心になって行われるものも増えています。
 私の研究室では「デジタル教材開発プロジェクト」(愛称「スマラボ」)というプロジェクトを、情報科学部で2013年から行っています。このプロジェクトは、算数学習用スマートフォンアプリなどのデジタル教材を用いて、学ぶことの面白さを伝えることを目標にしています。そのために、学生さんたちはチームを作ってデジタル教材アプリを開発し、アプリの普及のための体験イベントをグランフロント大阪などで開催しています。こうした体験を通して、チームでのアプリ企画、開発、広報のノウハウを学ぶことができます。これらは、実際のIT企業でも必要とされる能力であり、プロジェクト活動での経験は、就職活動でも高く評価されています。
 アプリ開発というと、プログラミングを一通り学び終える3~4年生でなければ参加できないのでは?と思われがちですが、プロジェクトで活躍してくれるメンバーの多くは1、2年生の学生さんたちです。以前と違い、最近ではUnity, Unreal Engineなどの「ゲームエンジン」といわれるアプリ開発ソフトウェアが無料で手に入るようになり、自宅のPCでもプロのアプリ開発者と同等の開発環境を整えることが可能になっております。これらのゲームエンジンは解説本やチュートリアルも充実しており、プログラミング未経験の方でも、アプリ開発をスタートさせることができます。
 私の研究室では、ゲームエンジンの使い方、プログラミング、およびチーム開発の手法について指導を行っています。また、プロのITエンジニアやゲームプログラマの方々と勉強会を定期的に開催し、アプリ開発の現場で用いられる技術について、様々な視点から学べる機会を提供しています。こうした形でアプリ開発を学ぶことで、大学の授業だけでは得ることのできない実践的な力を身につけることができます。自分のアイデアをアプリにしてみたい!と思っておられる学生さんのご参加を、お待ちしております。