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工学部

機械工学科 材料加工研究室


研究室で設計・製作したロールキャスターの実験風景
1工程で溶けた金属から厚さが3mm程度の薄板を作製できるロールキャスターというプロセスの開発を行っています。1工程で板の作製ができるため省エネの利点があります。急冷凝固により薄板の冷却速度は1000℃/s以上に達するため、リサイクル材では不純物が微細化されるので性能の劣化を抑えることが可能です。ロールキャスターは装置がコンパクトであり設備投資費が少ないことも利点です。2枚以上の薄板を接合したクラッド材を溶湯から直接作製可能なクラッド材作製用のロールキャスターを世界に先駆けて開発しました。国内ではロールキャスターの開発を行っている唯一の研究室であり、世界的に見てもユニークな研究室です。


研究室で設計・製作したロールキャスターの実験風景

主な研究テーマ

  • クラッド材作製用ロールキャスターの開発
  • 高速ロールキャスターの開発
  • 無中心線偏析ロールキャスターの開発
  • 薄肉半凝固ダイカスト法の開発
  • 線材用キャスターの開発

指導教員

羽賀 俊雄 教授 (ハガ トシオ)

専門分野

  • 溶融加工学
  • 省エネプロセス工学
  • リサイクル工学
  • 半凝固加工学
  • ロールキャスティング

研究室がめざすSDGs

  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • つくる責任、つかう責任

教員メッセージ

「世界初,世界一」、「他人が作った研究のトレンドに乗らない」をモットーにオリジナリティーに富んだ、実用化を視野に入れた研究を行っています。オリジナルな結果はオリジナルの実験装置から出てくるという考えに基づき、実験装置は全てオリジナル(自作)です。

この研究がかなえる未来

循環型社会、持続型社会の実現を目指しています。リサイクル材は不純物のために性能が劣化して使用の範囲が狭くなりますが,その劣化を防ぐことができるプロセスの開発を行っています.しかし,この時に莫大なエネルギーを使用してはリサイクルの意味がなくなります。そこで今までの方法よりエネルギーを使用しない省エネプロセスの開発,つまり「省エネものづくり」の方法も考えています。

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