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大阪工業大学の最先端の研究を紹介大阪工業大学の最先端の研究を紹介

工学部

環境工学科 水代謝システム研究室


村野浄水場全景(大阪広域水道企業団)
水は、その質を変えながら、およそ2~3週間のサイクルで地球上を循環しています。私たちは、そのダイナミックなサイクルの中で様々な処理を行い、水を繰り返し利用しています。水代謝システム研究室では、この貴重な水を有効に、安全に、かつ持続的に活用するため、「水資源と水利用のシステム」について研究しています。都市や地域における「水(量と質)の流れ=水代謝」を最適化し、健全な水循環系を構築するための様々な技術、すなわち飲料水の供給や汚水の排除に用いられる「水質変換技術」や「水質管理技術」の開発に取り組んでいます。


村野浄水場全景(大阪広域水道企業団)

主な研究テーマ

  • 気候変動に伴う水環境変化に適応した新しい浄水施設設計
  • 人口減少地域に適した自立分散型水供給システム
  • 水源および送配水経路上での水質安全評価と劣化対策
  • 新規凝集剤を用いた水処理施設の高機能化
  • 淀川表流水における下水由来成分の評価とその飲料水適合性

指導教員

笠原 伸介 教授 (カサハラ シンスケ)

専門分野

  • 水環境工学
  • 都市水供給システム

教員メッセージ

環境問題で仕事ができると思っている人は意外と少ないのではないでしょうか?「環境問題には興味があるけど、具体的な職業イメージがわかない」という人がほとんどではないかと思います。私たちの研究室では、「水資源の保全と利用」をテーマに、世の中の役に立つ実践的な研究課題に取り組んでおり、多くの卒業生が、水の浄化や保全に関する民間企業や公的機関に就職しています。環境問題に興味のある人は、是非、「環境問題に詳しい評論家」で終わらず、「環境問題を解決できる技術者」を目指して下さい。

在学生メッセージ

私たちの研究室では、浄水施設の高効率化や砂ろ過システムの高機能化について研究しています。研究室では、単なる「学生」ではなく「研究スタッフ」として扱われるため、責任感とやり甲斐を持って研究に打ち込むことができます。もちろん、お楽しみイベントもたくさんあり、ビール工場見学や親睦会など、楽しい企画が盛りだくさんです。
環境問題の中で特に「水」に興味のある人は、私たちと一緒に「研究スタッフ」として、充実した日々を送りましょう!

この研究がかなえる未来

先端技術を駆使した水処理技術も大切ですが、コストとエネルギーが過大になってはいくら性能が良くても世の中に普及することはできません。特に「飲み水」の生産に関わる浄水技術は、世界中の人々にとって必須の技術であり、万人がいつでもどこでも容易に利用できることが望まれます。
私たちの研究は、材料調達が難しい途上国、人口減少に苦しむ国内小規模事業体、高額な先端技術の導入が難しい水処理施設などでも適用できる技術を目指しており、できるだけ多くの人々が安全で良質な水にアクセスできる世界の実現に向けて取り組んでいます。

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