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工学部

環境工学科 エネルギーシステム研究室


濃度差発電実験
私たちが生活していく上で、エネルギーと環境はどちらも重要であり、一方だけを無視するわけには行かないことは良く知られています。電気を例に取ると、従来は大規模の火力発電所などで発電し、工場や家庭などの需要先に送電線で配電されていますが、近年はエネファーム(家庭用燃料電池)など、新しい高効率の発電装置も普及しつつあります。本研究室は環境負荷の少ないエネルギー装置の開発に焦点を当て、燃料電池や、水電解による水素製造などの電気化学を応用したプロセスの開発に取り組んでいます。


濃度差発電実験

主な研究テーマ

  • 閉サイクル型濃度差発電システムに関する研究
  • コークス利用低コスト石炭ガス化と燃料電池発電
  • アニオン交換膜を利用した空気中の酸素の分離に関する研究
  • 排ガスからの二酸化炭素の分離に関する研究
  • アニオン膜を利用した燃料電池の研究

指導教員

宮本 均 教授 (ミヤモト ヒトシ)

専門分野

  • 高温形燃料電池(SOFC)
  • 濃度差発電
  • 燃料電池(SOFC, PEFC)
  • 原子力廃棄物処理(WDS)
  • プロセスシミュレーション

教員メッセージ

高校生の皆さんや、まだ卒研に取り組んでいない在学生の皆さんにとって、将来、どのような分野で何をするかは重要な問題ですが、まだ決めていない人が大多数と思います。燃料電池、二次電池(蓄電池)や環境装置は世界でも日本が先頭を走っている分野と思います。この優位性を保ち、さらに前進させるには若い皆さんの知恵と努力が必要です。実際の研究は地道で、泥臭い作業の連続ですが、たまに、良い結果が得られた時の喜びは格別です。一緒にやってみませんか。

在学生メッセージ

現在、産業や家庭などで省エネの意識が高まってきておりますが、二酸化炭素の排出量は依然大きく、地球環境に大きな負荷を与えています。私たちの研究は省エネとは別の方向から地球環境への負荷を減らすことを目的にしております。このようなシステムの開発を目標に、現在、イオン交換膜を使った研究や燃料電池の性能評価についての研究などを行っております。私たちの研究室では卒研生が数名所属しており、各々が課題への取り組みに対する目標を立てて、研究を行っています。

この研究がかなえる未来

空気中から酸素を常温で低コストで取り出すことができるなら、湖沼深層部の水質浄化や生物処理の効率化、さらには、石炭のガス化などの原料ガスとしても使うことができます。また、発電所などから大量に発生する二酸化炭素を低いエネルギーで分離することにより、地球温暖化の防止に寄与できます。

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