システムデザイン工学科
ナチュラルインタラクション研究室
会話実験風景(左上)、音声・画像解析図(左下)、情報端末試作機(右上)、音声解析風景(右下)
便利でスマートなネット社会は、一方で情報格差や情報錯誤の問題を引き起こしています。これからの情報機器には、もっと、人に気遣いながらわかりやすく情報を伝えるしくみが必要です。本研究室では、会話やしぐさなどを観察することで、人の状態や潜在的な要求を知り、状態に適したタイミングや手段で、誰もがわかるように情報を届けるロボットや機器の実現をめざします。そのために、音声や映像を用いた会話解析技術、人の状況を理解するしくみ、人と機器の自然なインタラクション技術などを学びます。
会話実験風景(左上)、音声・画像解析図(左下)、情報端末試作機(右上)、音声解析風景(右下)
主な研究テーマ
- 笑い声を考慮したピッチ利用型会話状況推定手法の研究
- 身振り手振り解析を用いた会話円滑度の推定
教員メッセージ
日常的に人に寄り添い生活の中で役に立つロボットが望まれていますが、ボタンを押したときだけ動く”指示待ちロボット”や、忙しい時に話しかけてくる”空気の読めないロボット”では、生活がギクシャクしそうです。困ったときにタイミング良く声をかけてくれる、気持ちがわかって共感してくれる、そんな「お気遣いの心」を持ったロボットなら、一緒にいて心地良くはないですか。「お気遣いの心」を実現するために、まずは、会話やしぐさから人の気持ちを理解する技術に挑戦している研究室です。一緒にアイデア出して議論して挑戦してくれる人、ウェルカム!
在学生メッセージ
「もしもあれば有難いけど、どうしたら創れるのだろうか」、と考えることが、勉強や研究の第一歩だと思っています。この姿勢に、先生と学生との違いはありません。自分で知識や技術を身につけることと、同じ思いを持つ仲間と議論し協力しながら知識や技術を磨くこととを、バランスよく進めていく「研究室」でありたいと思っています。
この研究がかなえる未来
常日頃から、さりげなく私たちを見守り理解するしくみがロボットや機器に備わっていれば、指示などをしなくても、欲しいものを先回りして届けてくれることも可能かもしれません。そんな気遣いができるロボットとの共存生活を実現したいと思っています。