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工学部

電気電子システム工学科 プラズマ・環境工学研究室


微粒子捕集とプラズマによる分解(上)および,微小物体駆動の様子(下)
静電気の力を操る技術,放電プラズマをコントロールする技術を基礎として,主に次のような応用研究を行っています.

(1)排気ガスや大気中の有害微粒子やウィルスを捕集・分解する技術
大気中を漂うPM2.5(直径が2.5μm以下)やPM0.1(直径0.1μm以下)は人体に有害なためゼロに近づける必要があります.そこで,静電気の力を使ってこれらの微粒子をエンジンの排気ガスや大気中から取き,さらにプラズマにより分解する技術を研究しています.また,ウィルスも微粒子の一種であることから,現在,その除去や無害化の研究も始めています.
(2)微小な物体を自在に操る技術
静電気の力を上手く発生させて,微小な物体を駆動する技術を研究しています.この技術が発展すれば,微細なプラスチック片を色や材質で正確に分別して高品質な再生プラスチックを作るなど,様々な応用を考えることができます.写真は最も基本的な動作として,小さな球を左から右に移動させた例です.


微粒子捕集とプラズマによる分解(上)および,微小物体駆動の様子(下)

主な研究テーマ

  • 静電気と非熱プラズマを用いた有害微粒子の捕集・分解原理に関する研究
  • 静電気力を利用した微小物体のマニピュレーション技術
  • 非熱プラズマを用いた微細空間での気流発生とその応用に関する研究

指導教員

吉田 恵一郎 准教授 (ヨシダ ケイイチロウ)

専門分野

  • 低温プラズマ応用
  • 静電気応用
  • 環境浄化

研究室がめざすSDGs

  • すべての人に健康と福祉を
  • エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任、つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう

この研究がかなえる未来

世界中の多くの地域では、環境基準値を大幅に超える濃度の微粒子が漂っており、多大な健康被害が発生していると予想されます。微小なプラスチック(マイクロプラスチック)が生態系に与える影響が懸念されています。また、CO2排出削減が求められているにも関わらず、人間の活動からは多量の熱エネルギーが無駄に捨てられています。この研究室のテーマはこれらの問題に答えるものです。

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