微粒子捕集とプラズマによる分解(上)および,微小物体駆動の様子(下)
静電気の力を操る技術,放電プラズマをコントロールする技術を基礎として,主に次のような応用研究を行っています.
(1)排気ガスや大気中の有害微粒子やウィルスを捕集・分解する技術
大気中を漂うPM2.5(直径が2.5μm以下)やPM0.1(直径0.1μm以下)は人体に有害なためゼロに近づける必要があります.そこで,静電気の力を使ってこれらの微粒子をエンジンの排気ガスや大気中から取き,さらにプラズマにより分解する技術を研究しています.また,ウィルスも微粒子の一種であることから,現在,その除去や無害化の研究も始めています.
(2)微小な物体を自在に操る技術
静電気の力を上手く発生させて,微小な物体を駆動する技術を研究しています.この技術が発展すれば,微細なプラスチック片を色や材質で正確に分別して高品質な再生プラスチックを作るなど,様々な応用を考えることができます.写真は最も基本的な動作として,小さな球を左から右に移動させた例です.
吉田 恵一郎 准教授 (ヨシダ ケイイチロウ)
専門分野
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