機械工学科の近況
ソーラーカープロジェクト

機械工学科 教授 桑原一成

昨年度のソーラーカープロジェクトは、前年の鈴鹿、秋田で好成績を収めた既存車両(Iris type R 2011)の更なる戦闘力アップと、開発を凍結していた新型車両(Iris 旭)の再開発に取り組みました。

既存車両は前年の競技会で顕在化したサスペンション、ステアリング系の弱点改良と計測系の一新です。一方、新型車両は、軽量化を狙った本学初のフルカーボンボデーの開発です。ソーラーカーのボデーは全長4.0m、全幅1.8mと大型のため、カーボンボデーの製作には、ボデー型製作の大型工作機械と大型焼成炉が必要です。このため、多くの大学は外注に頼っていますが、本学チームは、すべてを内製することにこだわりました。材料のカーボンプリプレグは、鞄激撃ウんのご厚意によりご提供頂き、型製作には独自の工夫を凝らし、学内の工作機械と自作の焼成炉でカーボンボデーの製作を行いました。学生達は種々の調査と試行錯誤に多くの時間を費やしながらも開発に注力ましたが、残念ながら昨年の競技会には間に合いませんでした。また、比較的容易と予想していた既存車両の改良も、設計ミス、製作ミスの多発で予測以上の時間を要しました。

8月3日(金)、4日(土)に開催されたFIA ALTERNATIVE ENERGIES CUPソーラーカーレース鈴鹿2012は、大会ギリギリまで改良作業に追われた既存車両での参加になりました。レースはスタート直後からデータ表示部のトラブルに見舞われ、必要データを取得できず、戦術が立案できない苦しい状態の走行となりました。その結果、終盤でエネルギーが枯渇して停車してしまい、最終順位は総合13位と、前年順位を大幅に下回りました。一方、前年チャンピオンとなった2012 World Green Challengeは、試験期間に重なったため、出場を断念しました。

上述のごとく昨年度は不本意な成績でしたが、学生達の知恵と工夫で様々な課題を克服してきたフルカーボンボデーの新型車両は、現時点でほぼ完成が見えてきました。学生達は昨年のリベンジを果たすべく、「今年は表彰台を目指す」と各部位の熟成に注力しています。

同窓会の皆様におかれましては、該プロジェクト活動に対する今日までのご支援、ご声援に深く感謝致しますとともに、今後も一層のご支援、ご協力、ご声援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

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