機械工学科の近況
国際PBLのご紹介

上辻靖智

平素より本学機械工学科の教育・研究活動に多大なご支援を賜り、誠にありがとうございます。厚くお礼申し上げます。この度は、昨年度から開始いたしましたグルーバル人材を育成するための新しいプログラムをご紹介させていただきます。

PBL(Project-Based Leaning)とは課題解決型学習であり、学生が設定された課題に意欲的に取り組み、グループで協働し、その過程で自分たち独自の解決法を見つけ出す授業です。座学や演習形式で勉強した理論の応用力を養うほか、前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力を鍛えることができ、経済産業省が提唱する社会人基礎力を養うこともねらいです。国際PBLでは海外大学と連携し、分野や文化が異なる学生同士が協働して課題を解決することで、語学力やコミュニケーション力を向上し、グルーバルに活躍できる能力を育成することが目標です。

2014年度は、機械工学科15名(2年生3名/3年生12名、Jコース12名/Zコース3名)を選抜し、工学系大学で台湾トップの国立台湾科学技術大学を訪問しました。期間は夏休みの8月下旬の1週間とし、川田先生、吉田先生、伊與田先生と私の4名の教員で引率しました。台湾科技大学の参加者は学生17名および教員4名で、日本と台湾の混成チーム(5〜6名×5チーム)で共通の課題に取り組みました。課題は川田先生からご提案いただき、「風レンズを用いた風車の設計・製作」としました。本学の学生は、5月から週3回程度のランチ英会話トレーニングのほか、風車に関する専門トレーニング、ネイティブスピーカーの教員による本学LLC(Language Learning Center)での英語授業などを終えて臨みました。

第1日目は関西国際空港にて集合。学生は皆浮かれた様子で、初の海外渡航という学生も多く、元気いっぱいの様子でした。台湾到着後は空港まで迎えにきてくれていた台湾科技大の院生に連れられ、マイクロバスにて大学へ直行。大学到着後にチームの構成を発表し、メンバー毎で集合し、フリータイムを利用して親睦を深めてもらいました。初対面かつ英語でのコミュニケーションで、学生は皆四苦八苦していましたが、うまく話題を見つけてボディランゲージを使いながら上手に会話を楽しんでいました。第2日目にはオープンニングセレモニーが開催され(写真1)、国際PBLがスタートしました。川田先生による課題説明やそれに関わる基礎理論の講義のあと、第2日目から4日間でブレードの設計、3Dプリンタによるブレード製作、レンズおよび土台の製作、発電システムの組立、性能評価実験、最終報告会の順に進めました(写真2)。前半の設計段階では、チーム毎のディスカッションにおいて台湾科技大学の学生に圧倒される場面も多くありましたが、後半の製作では工作技術を武器に少し挽回できたようでした。言葉の壁は大きく、チーム内での分裂や時間ロスもたくさんありましたが、工大生および科技大生のいずれの学生も熱心に課題に取り組み、最終的にはうまく協働し、すべてのチームが達成感を味わうことができたようでした。台湾科技大学のChen先生は、「こんなに熱心に取り組む学生の姿を見たことがない」と驚かれていました。第6日目は日曜日で、科技大生の案内で九?観光に出かけ、その翌日に全学生が無事に帰国しました。

2015年度も同様の国際PBLを計画しております。同窓生の皆様にはグルーバルにご活躍されている身近な先輩として、様々なご助言、ご支援をお願いしたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。

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