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    シリンドリカル型ホールスラスタ
     円形断面放電室をもつホール推進機(シリンドリカル型ホールスラスタ)は図1、2に示すように、同じ放電室口
    径の通常の同軸型ホール推進機と比べて放電室体積/表面積比が大きく放電室壁へのイオン衝突による壁面の加熱や
    損耗、磁性材料の加熱を抑制することが期待され、特に放熱が困難な小型・低電力ホール推進機に適していると考え
    られる。プリンストン大学プラズマ物理研究所、大阪工業大学では現在までこの推進機の作動特性に関する研究が行
    われており、25%以上の推進性能が得られている。 図1に示す、150W級ホール推進機の中心部には電磁コイルの代わ
    りに永久磁石が設置され、外側にも半径方向に磁化されたリング状の永久磁石が配置されている。一般に半径方向磁
    束密度のピーク位置付近に電離・加速領域が形成されるので、この位置を下流側に移動し、内部物理過程の最適化が
    可能である。図3に磁場のピーク位置を最適化したホール推進機(TCHT-3B(大阪工業大学))と他の研究機関の代表
    的なホール推進機の推進効率−投入電力特性の比較を示す。TCHT-3Bの35-130Wの電力範囲における推進効率は18-39%
    であり、低電力域において非常に高い性能が得られている。

    (a)断面図     

    (b)概観写真     
    図1 円形断面放電室をもつホール推進機 図2 噴出プラズマ流の写真 図3 代表的なホール推進機の推進効率−投入電力特性





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