プロイテレス衛星1号機の打ち上げと運用
(電気推進ロケットエンジン搭載地球観測小型実証衛星)


担当メンバー:
上村 拓也(Takuya Kamimura)
藤田 浩貴(Hiroki Fujita)
山内 翼(Tsubasa Yamauchi)

キーワード:
超小型衛星
電気推進
パルスプラズマ         
動力飛行
地球観測
高解像度カメラ
姿勢制御

 
  
研究内容紹介:

2007年に発足した大阪工業大学・電気推進ロケットエンジン搭載小型スペースシッププロジェクト(Project of Osaka Institute of Technology Electric-Rocket-Engine onboard Small Space Ship (PROITERES:プロイテレス))では、超小型衛星としては世界初となる電熱加速型パルスプラズマエンジン(PPT)による動力飛行と、高解像度カメラを使った淀川流域の環境観測を目的とした超小型人工衛星の設計・開発を行なっている。この衛星は2011年にサティシュダワン宇宙センター(インド)よりPSLVロケットを用いて高度600800kmの太陽同期軌道に投入される予定である。プロイテレス衛星の開発は姿勢制御系、コンピュータ(C&DH: Control & Data Handling)系、エンジン系、光学カメラ系、電源系、通信系、構体系、熱設計系の8つのグループで行っている。20072010年にかけて開発グループは、ブリットボードモデル(BBM)とエンジニアリングモデル(EM)、フライトモデル(FM)の開発を行ってきた。

本衛星は質量が10kgのナノサットである。電力は衛星底面を除く5面に貼られた宇宙用太陽電池パネルと内蔵バッテリーより供給させる。本衛星の動力飛行を実現するため、本学で開発されたPPTを衛星の1軸前後に1機ずつ搭載する。また、高度な姿勢制御が要求される高解像度カメラを用いた観測を行うため、アクチュエータとして3軸磁気トルカと重力傾斜を利用した伸展ブーム、姿勢決定を行うため3軸ジャイロセンサ、3軸磁気センサ、太陽センサを搭載する。

 宇宙推進工学研究室・本衛星開発研究グループでは、姿勢制御系、エンジン系、光学カメラ系、電源系、構体系の一部などを担当すると共に、プロジェクトの全体の取りまとめを行っている。

今後は、衛星の総合環境試験を通して、衛星システムの完成度を高めると共に、最終の打ち上げ作業、衛星の運用計画を再確認・調整する。打ち上げ後は当初計画通りに運用シーケンスを実践する。