8月1日(水) 10:30 より、ウィーン工科大学Gornik教授による特別講演会を大宮キャンパスで開催しました。研究内容は、研究ブランディング事業(OIT-P)にかかわるものです。
講演は、量子カスケードレーザを使ったガスセンシングシステムに関するもので、レーザの発光波長と受光波長を一致させるよう設計し、発光素子から放射した光の反射波を同一基板上に作製した受光素子で検出することによって、従来に比べ非常にコンパクトなセンシングシステムが構築できるという発表でした。システム化では、液体中の分子を検出するために表面プラズモンの導波構造をもつものが示され、ガス検出には面発光型素子の結果が示されました。また、レーザの効率に関する研究成果も発表され、InAs/GaSb系材料で効率の高いレーザが実現できるなど、量子カスケードレーザの素子開発・応用技術に関する素晴らしい成果を講演して頂きました。
講演会には、関連分野の教員、大学院生等20名余りが聴講し、講演後は液体センシングの具体的な方法などに関する活発な質疑応答が行われ、大変有意義な特別講演会となりました。