意匠とは -What is Design -

意匠権
工業製品の「色やカタチ」に関わる権利が意匠権。自動車、家電製品、家具、ジュエリーなどについて創作した形状や模様・デザインは、意匠権によって守られています。

意匠法とは

意匠法とは、量産可能な物品のデザインを保護する法律です。例えば、スマートフォンの操作画面、机の形状など、特徴的なデザインをしている商品に目が行きますよね?目を引くデザインは消費される割合が高いです。その特徴的なデザインを保護するのが意匠法です。

意匠法の登録要件

意匠法上認められる意匠は、①同一のデザインが存在していないこと、②同一のデザインを量産可能であること、③誰でも簡単に思いつくデザインでないこと。これらの基礎的な要件をクリアすれば意匠法上デザインとして保護されます。例えば、ペン一つをとっても、クリップを付けたり、消しゴムを付けたりすることで今までにない新たなデザインを設けることで意匠法として保護されます。

家具は量産可能であるため意匠法として保護されます

家具は量産可能であるため意匠法として保護されます

意匠法の種類

意匠法の大原則は一意匠一出願です。一つの物品に対して一つの出願が認められる。 ①組物の意匠、②動的意匠、③部分意匠、④関連意匠、⑤画面デザインの意匠の5つです。

組物意匠

組物意匠とは、一組のディナーセットなどのように、一つの物品では保護されないようなものでも全体として統一感があるときは組物意匠として保護される。例えば、スピーカーと本体のセットや一組のイスセットなどが挙げられます。

部分意匠

部分意匠とは、物品全体ではなく物品の一部分だけ意匠として保護することができる制度です。例えば、スマートフォンの画面を出願した場合に、操作画面の一部分だけを保護します。また、はさみの持ち手の部分だけを保護する。

家具は量産可能であるため意匠法として保護されます

動的意匠

動的意匠とは、形が変化する物品を保護します。例えば、飛び出すおもちゃ、スライド式のUSBメモリなどがあげられます。

関連意匠

関連意匠とは、一つの本意匠から生まれたバリエーションのある意匠を保護するものである。例えば、ボールペンを本意匠としグリップを関連意匠として保護することで、一つの意匠をバリエーションある形で権利を取ることができる制度である。

画面デザインの意匠

画面デザインの意匠とは、物品と一体になって操作する操作画面を保護する制度である。例えば、スマートフォンの操作画面(アイコン自体は含まない。)また、目覚まし時計の操作画面などが挙げられます。

意匠法のメリット

意匠法を取得するメリットは、デザインを保護することにあります。近年、歯ブラシやペンなどコモディティ化(技術の進化が頭打ちになっている)された製品においては、製品の質よりもデザインを見て消費者は購入決定をする傾向にあります。そのため、外観で差別化された製品を自社独自で販売することで、消費者にインパクトを与えることができます。そのため、他社に模倣されないためにも、意匠権として取得しておことが大切です。そのため、企業は技術を守る特許権だけではなく、外観を保護する意匠権を取得することに力を入れています。