ホームネットワークにみる標準化、パテントプールの研究

小東 克伊

近年、家庭内の各電化製品をネットワーク化したホームネットワークについて動きが見られる。本研究では、ホームネットワークをめぐる政府の取り組みや市場動向、標準化動向、特許出願動向、パテントプールの現状などを調査した。調査の結果、キラーアプリケーションの不存在や標準化団体の乱立による多数の技術標準が策定されている状況、全ての家電製品が関わるため技術標準に含まれる必須特許が多数になりパテントプールが形成される可能性があるが限界があることなどが確認できた。ホームネットワークの普及に関する私案として、エンドユーザ参加型の標準化活動の推進と製品単位のパテントプールを形成が必要であることを示した。