新しい商標(非伝統的商標)の保護の検討

深谷 元

近年の経済の国際化やインターネットの普及により、従来日本で保護されてきた商標のタイプでない動画、音、香り、特定の色彩などの新しい商標(非伝統的商標)が見受けられる。現在日本の商標法では保護対象としていないが、欧州、欧米等主要な諸外国では既に保護対象となっている。そこで、日本での保護を考えた場合に、現行商標法による保護又は商標法改正により条約、他の権利等の問題を検討する。 その結果、日本においても非伝統的商標を保護するために現行商標法、不正競争防止法による対応では不十分であり、非伝統的商標を認めるにあたって商標法を改正し、日本においても非伝統的商標を認めるべきと提言した。