コンピュータ・ソフトウェア関連発明の特異性について

堀口 道行

『知的財産立国日本』を国家的施策として掲げる我が国において、ソフトウェア関連発明の重要性は充分認識できる。しかし、ソフトウェア発明は「無体物」、「デジタルコンテンツ」及び「ハードウェア従属性」という性質に加え、創作の本質が「アイデアやアルゴリズム」にあるという、性質を持つ。これら特異な性質を有する「ソフトウェア発明」が「特許法」においてどの様に咀嚼されているかを考える。