高等学校における知的財産教育

石田 尚史

近年,産業の空洞化とこれに伴う知財の空洞化が懸念されている。これを防ぐために,多くの人が知的財産を意識せねばならない。そのため,将来わが国を支えることになる子どもたちに,知的財産教育が行われることが望ましい。本論文は高等学校における知的財産教育をテーマとしている。平成24年度より実施の新学習指導要領で,知的財産の文言が初めて,その内容に盛り込まれた。そこで,新指導要領での教科・科目での知的財産の取り扱いについて調査を行った。また,特許情報研修館の平成23年度の高等学校への知的財産普及事業について,大阪府立城東工科高等学校での取り組みを紹介した。また,知的財産教育に必要なことを検討した。