若年層に対する知的財産教育について

小山内達哉

国民の知的財産に対する意識を調べるとまだまだ低い状況にあることが明らかになっている。例えば、「ニセモノ」購入について「するべきではない」と考える成人は2014年の調査時、ようやく50%を超過する程度となっている。このため成人以下の学生の場合、その認識レベルは更に低いと考えられる。そこで、本研究では、『「国民一人ひとりが知財人材』となるための“一般的な知財リテラシー(知的財産に関する基礎力)”が浸透していない』ことが現在の知的財産教育における重要な課題と考え、知財リテラシーレベルの指標を立てるための『知的財産リテラシー検定(仮称)』の提案を行う。