ロボット産業における知的財産の課題に関する調査研究

梶本 志保

本論文では、ロボットを社会に導入することを前提にして、その導入に向けた政府の施策、知的財産の活用方法について、第4次産業革命(Industry4.0)に基づく施策を進めているドイツを中心とする欧州のロボット産業の現状を調査研究するとともに、今後の日本のロボット産業に向けて、知的財産に関する提言を行うことを目的とする。本論文の結論は、おもてなし文化に根差した日本企業のブランドイメージなども含めた知的財産を日本企業同士、あるいは官民の協力で、構築出来れば、日本産業界にとって、ロボット産業は、将来の日本を支える救世主となる産業に発展するということである。