第四次産業革命に向けた製造業の在り方

西形 達宗

本論文では、第4次産業革命が与える製造業への影響について広く調査研究を行った。この研究の目的は、過去から製造業が発展している日本にとって、第4次産業革命がどのような影響を与えるのかを調査し、製造業における課題を分析しその対策を考察することである。重要となる知的財産は、もはや、そのネットワーク自体ではなく、そのネットワークで共有されるデータ自体である。このようなしくみを前提とした時代では、従来のオープン&クローズド戦略も進化する必要があると考える。知的財産の取り組みでいうと、特許、ノウハウだけではなく、そこに使われるデータをいかに保護し、活用するかが契約上、大切な時代になってくると考えられる。