自動車業界における国際的な知的財産の動向

北島 由隆

本論文では、IoT社会に変貌する際に知的財産制度がどのように関わり、重要性を持つのかを、自動車業界を対象に、調査し考察した。その中で、自動運転技術の発展によって、どのようなインフラ整備が行われていくのか、今後、どのような知的財産の取り扱いが行われていくべきかについて考察した。自動車業界の企業への提案事項として、有用なデータの取得を自社だけは容易に活用できる一方で、第三者へのデータの提供等は、契約で制限出来るしくみの構築が挙げられる。本論文の結論は、自動車業界にとって、今後、最も大切な知的財産はデータであり、そのデータを有利に活用出来るしくみの構築が企業にとって重要であるということである。