新しいタイプの商標制度に関する研究と提言

知的財産研究科修了生

 2014年5月14日に改正商標法が公布され、音や動き等の新しいタイプの商標制度が導入が決定した。当制度は既に諸外国で導入されており、数多くの著名な企業が制度を活用し、権利を取得している。本論の目的は、我が国で初めてとなる新しいタイプの商標制度が有効に活用されるための提言を行うことである。新制度が有効に活用されるには、新制度を全国に浸透させるべきであり、地方経済産業局等の機関の啓蒙・推進活動が有効である。企業においては、新しいタイプの商標を組み込む製品デザインの考案や、使用による自他商品識別力の獲得を目指し、知財戦略と販売戦略のリンクを図るべきではないか、ということが本論の提言である。