技術ライセンス契約における競争法の比較-日・米・欧・中の比較-

知的財産研究科修了生

 近年、多くの日本企業は海外進出を行い、グローバル展開を行っている。その手段としてライセンス契約は近年盛んに行われており、特に国際ライセンス契約の場合には各国の法律に対応した契約を行う必要がある。多くの国では自由なライセンス契約を認め、円滑な取引を目的とするため独占禁止法や競争法として不当な取引を制限しているが、その競争法の制限内容は各国で異なる法体系を設けているため、ライセンスを行う際は留意していく必要がある。そこで、本論文では各国の制限条項についてそれぞれ分析し、各国比較を行う。また、各国の競争法において他国と解釈がことなる箇所について提言する。