色彩のみからなる商標の現状と課題

知的財産研究科修了生

Current Status and Issues of ColorMark(s)

色彩のみからなる商標の目的は十分には果たされていないのではないかと考える。本論文では、それを解決するにはどうすればいいのかを考察する。調査の結果、色彩のみからなる商標の出願数は減少しており、拒絶理由を見て調べたところ、商標法3条2項の要件が、一番の原因であった。この課題を解決するためには、特許庁側は、商標法3条2項の要件が厳しいため、緩和すること、また、全国的に周知であるとされる審査基準が、具体的ではないと考えるため、基準を明確にすべきであると考える。企業側では、色彩のみからなる商標を意識したブランド戦略を行う必要があると考える。特許庁と企業が共に対策を行うことで、解決できるのではないか。