実演家の録音権

藤丘 和希

 本論文では、現状の音楽業界における問題点である実演家の意に反するベスト盤CDの販売に係る問題点を解決する為の解決案を提案する。
 近年、スピッツらが自身の意に反するベスト盤CDの販売に対して不買運動を呼びかけたことが問題となっている。CDを介して聴衆は実演家に対して何らかのイメージを持つことになる。実演家の意に反するベスト盤CDが販売された場合、実演家のイメージ戦略に不測の事態を与える。
 しかし、現状、実演家の意に反するベスト盤CDの販売が行われている。これは音楽業界の構造により、実演家の録音権が譲渡されていることに起因する。
上記の問題を解決するために、本論文において解決案を提案した。