自動車業界におけるブランド戦力-顧客との向き合い方を中心に-

岡本 悠斗

ブランド戦略はコーポレートレベルと商品レベルに大別することができますが、いずれのレベルで顧客と向き合うかは企業によって異なります。しかし、業界によっては、国によってレベルが概ね分かれているものがある。自動車業界である。日本のメーカーは商品レベルで欧州メーカーはコーポレートレベルで顧客と向き合うことが多い。その中で、レクサスは日本のメーカーなのにコーポレートレベルで顧客と向き合っている。最近では、マツダもこの傾向にあるように思える。そこで日本の自動車メーカーは商品レベルで顧客と向きあうことが多い中で、なぜ、レクサスやマツダがコーポレートレベルで顧客と向き合っているのかを考察し、日本の自動車メーカーはこれからどちらの戦略を取るべきなのかを検討する。