“上場企業と非上場企業の経営に違いはあるのか” 〜非上場企業が上場しない理由〜

井上 惠仁

現在日本には約400万社の企業が存在し、そのうち上場企業は約3500社存在している。上場するには厳しい条件がある中、上場できるのにあえて上場しないという選択している企業も存在する。その企業はなぜ上場しないのか。その理由は何なのか。100円ショップ、大手ゼネコン、家電量販店、TV通販、種苗、調理家電、産業機械、切り餅、ホテルなど多岐にわたる業界の上場・非上場企業を比較した。その結果、非上場企業は規模の割に少ない資本金で多くの人を雇い、売上はそれほど高くないが利益は多く稼ぐ経営効率のよい経営をしている傾向があることがわかった。知的財産の観点からはコア技術への“選択”と“集中”という傾向が見られた。