間接侵害の法的考察:放送とネット関連判例を中心として

知的財産研究科修了生

著作権に係るいわゆる間接侵害に関し、選撮見録事件及びまねきTV事件の控訴審(知財高裁)判決と上告審判決とを比較検討しつつ、放送番組転送サービス等提供事業者へのいわゆるカラオケ法理の適用の限界・問題点を分析・考察し、特に管理・支配性の基準の曖昧さ等を明らかにし、その結果、立法による基準の明確化の必要性、及び、当該サービス関連機器等への私的録音録画補償金制度の適用・拡充をすべき旨提言する。