ビジネス関連発明の動向

知的財産研究科修了生

ビジネス関連発明は90年代終わりに登場し、世界中の産業界を席巻した。広告や流通、金融業界など、これまで特許とは関係が希薄であったサービス産業においても特許の取得が可能となり、2000年の初頭には日本でもビジネス関連発明に関する特許出願が急増したが、2000年のピークを境に年々減少傾向にある。また、権利化される出願の比率が低いことが挙げられており、審査請求する必要のある出願を慎重に吟味することが望まれている。そこで、日本におけるビジネス関連発明の特許動向を調査し、今日における現状を解明することを目的として本研究を行った。調査ではFI「G06F17/60」を用い、技術分野別の動向を研究した。あわせて、出願人上位5社を取り上げ、それら各社の特許動向についても比較・検討を行った。