特許動向からみた情報セキュリティ対策技術

高橋 和成

本論文では、情報セキュリティにおける様々な脅威や脆弱性を踏まえ、情報セキュリティ対策技術を(1)侵入検知・防御、(2)認証、(3)暗号の3つに分類し、各々の代表的なセキュリティ技術に焦点を絞って検討した。また、これら3つのセキュリティ技術を基礎から把握し、その特許及び動向調査から、最近の情報セキュリティ上の問題点や傾向を踏まえて解析を行った。その結果、各年代における社会環境の変化や情報技術の進歩を受けて、様々な脅威や脆弱性が少なからず情報資産には存在し、それを是正するための情報セキュリティ対策技術が開発されていることが特許出願動向から把握できた。