水処理膜及び膜を用いた水処理技術の動向〜特許出願調査に基づく解析を踏まえて〜

中井 康宣

地球の淡水はわずか2.5%程度である。限られた水資源を有効に使用するために、海水淡水化や水の再利用が必要になっており、膜を用いた水処理が利用されるようになっている。さらに、水処理膜は日本企業が得意とする分野である。まず水資源の現状、水処理膜について把握した。その後、分析対象企業が有する水処理膜の技術、開発の経緯を一般情報である新聞記事で調べた。膜を用いた水処理全体、膜メーカー3社、プラントメーカー2社について、それぞれ特許出願を検索し、動向調査を行った。さらに、明細書を目視して具体的な解析を行い、開発の経緯を調査した。最後に、今後の利用分野など、水処理膜及び水処理の可能性について私見を述べた。