自転車用コンポーネントにおける事業、技術、知財分析

野口 智博

本研究では、経営不振に陥り撤退したマエダ工業と、業績を維持し続けてきたシマノを、事業、技術、知財分析の3要素を用い何故このような差がでたのかを明らかにする。これらを明らかにする手段として、事業・技術面については四季報や社史等を用い収集分析した。知財面ではHYPAT-iを用い特許出願情報を収集し分析した。事業・技術面の成果として、マエダ工業は円高に対応できず、アメリカでのシェアを落としていったことが明になった。知財面では、マエダ工業がスラントパンタグラフという技術面で優れた特許を習得していたが、特許切れにより他社と差別化できるような技術が無くなり衰退する原因となったことが明らかになった。