教育センター よりそう徹底指導で学生のポテンシャルをたかめる「教育センター」

学生個々のニーズに応える教育の受け皿

OIT工学部は、現代の急速な科学技術の進歩・発展を支える“ゆるぎない土台”と、人の役に立つ“いきる工学”を学び研究する場です。都市インフラや建築・デザインに関する分野から、機械・ロボット・電気・電子、化学・バイオや環境まで、バラエティに富んだ領域を専攻する学生は、1~4年次で4,000人を超えます。
専攻が異なり、得意科目や知識・能力もさまざまで、将来の抱負も人それぞれ。つまり、4,000人を超える学生には、それと同じ数の未来像があります。
それぞれの未来への実践力をみがく4年間。それが大学生活の意味だとすれば、OIT工学部の学生の教育には4,000通りの“きめ細やかさ”が必要とも言えます。卒業研究やそれにつながる研究室ゼミでの個別指導は、そうした理想形の集大成です。
OIT工学部は、より多様な人材が入学する“大学ユニバーサル時代”の現在、「教育センター」との連携を深化させ、個々のニーズに応える教育システムを提供しています。

熟練スタッフによる手厚い個別指導

OIT工学部のある大宮キャンパスの「教育センター」は、専属教員6名とその指導を補佐する多数の学生チューター、およびOIT工学部の教員であるセンター員22名が所属する学習サポート機関です。
物理と数学を担当するセンター専属教員は、いずれも基礎レベルの教育経験が豊富。同じく物理・数学が専門の工学部教員と協働で「個別学習相談」を分担し、さまざまな学修テーマの理解促進や授業の予習・復習、応用問題の解法まで、多面的に支援しています。
工学部所属のセンター員が担当する英語では、授業サポートはもちろん、TOEIC受験や国際学会発表の準備など、幅広く指導しています。
学生チューターは、OIT工学部の学生・大学院生が務め、先輩学生の立場で、学習指導から時には生活相談まで、フレンドリーに対応しています。
教育センターの個別指導は、学生からの要請に応じて個々のポテンシャルを最大限に伸ばす手助けをしています。

工学の基礎たる物理と数学

こうした「個別学習相談」の中で最も利用件数が多い科目は、あらゆる工学の基礎となる物理と数学です。
社会に役立つ“ものづくり”を行うには、材料となる“もの”の性質を理解し、それを活用することが出発点となります。そして、その材料にどのような仕掛け・加工を施し、製造された“もの”がどのように作動・機能するのかを点検することになります。この一連の過程には、物理の知識と運用力が不可欠です。
また、そうした“もの”に関するさまざまな物理現象を正確に把握するには、数学的知識やスキルが不可欠です。
つまり、物理や数学は、“ものづくり”に携わるエンジニアにとってきわめて本質的な“ツール”です。そのため、毎日多くの学生が「教育センター」を利用し、活発に学習に励んでいます。

手厚く連帯した教育システムを求めて

2014年度から教育課程を刷新したOIT工学部では、物理・数学の基礎力定着に向けたより効果的な教育システム構築をめざして、「教育センター」との連携をさらに推進しています。その柱となるのは、正課授業と課外講座、および個別指導の緻密な連帯です。
OIT工学部の1年次学生全員が履修する物理・数学系基礎科目では、各学科専門科目の理解の基礎となるテーマを選りすぐり、専門科目との接続を強化しています。その正課である基礎科目の理解促進と学力定着をめざし、課外で「基礎力向上講座」を開講して受講希望者を受け入れます。そしてさらに指導が必要な学生に対しては、「個別学習相談」の積極的利用を促します。
こうして相互に連動する手厚い“3重”システムの整備により、1年次学生については、学修成果や学習態度の向上に効果が得られました。OIT工学部では、今後も「教育センター」や他部署との協働推進を含め、教育体制全般のさらなる進化に取り組みます。