「リニア誘導モーター」の高度な研究内容を
人々の快適な生活につなげていく

profile

幼い頃、祖父と一緒に工作キットで遊んでいた私。次第に電気回路やプラズマ、半導体など「電気」の仕組みに興味を持ち始め、電気電子システム工学科への進学を決意しました。

在学中、最も成長につながったのは「国際PBLプログラム」での経験です。海外の学生と課題に取り組むことから、自分の視野が広がると感じてプロジェクトに参加。私はチームのリーダーを担当し、7人のメンバーとともに「太陽電池から高効率で電力を取り出す」という課題に挑戦しました。コロナ禍の影響により海外のメンバーとはオンラインで交流。英語を使って会話をするため、話し合いの際に意思の疎通が上手くいかないこともありました。そこで、通話だけでなく文字を書きながらやりとりをすることを提案。プロジェクトの最中に装置が故障するというアクシデントもありましたが、円滑なコミュニケーションを行い、意見を出し合ったことで解決し、無事に課題を達成できました。プロジェクトは、リーダーとして周りの人が議論に参加しやすい環境を整えることの重要性を理解する、貴重な機会になったと思います。

現在は「メカトロニクス研究室」で、リニア誘導モーターを用いた新たな搬送システムの研究に取り組んでいます。「浮上」と「推進」を一つのリニア誘導モーターで動作させる方法を探っており、制御の安定性向上が課題です。研究室の仲間と相談したり、先輩にアドバイスをもらったりしながら、成果を出せるように試行錯誤。高度な内容ですが、実現すれば搬送に関わる様々なシーンで活用でき、省エネルギー化や効率的な運搬につながる有益な研究であると考えています。

就職活動には、「多くの人の生活を支えられること」「学生時代の学びを活かせること」という2点を軸に取り組んできました。「鉄道」は生活に必要不可欠なインフラであり、研究で培ったスキルを遺憾なく発揮できると思います。将来はリニア中央新幹線事業に携わり、利用者に快適な移動を提供していきたいです。