実践的な学びでプログラミングスキルはもちろん、
社会人としての基礎力も伸ばすことができた
私が大学選びにおいて重視したポイントは、大きく2つです。興味があるプログラミングはもちろん、ものづくりのハードについても学べること。そして、就職に活かせる主体的・実践的な学びができる環境であること。電子・通信・情報工学を体系的に学べて、実験が多く、自分でテーマを設定してシステムの設計やLAN構築に取り組むPBL(課題解決型学習)科目「エレクトロニクスプラクティス」もある電子情報システム工学科は、私にぴったりだと感じて進学を決めました。
3年次の基幹科目でもある「エレクトロニクスプラクティス」では、コロナ禍における家庭内での隔離に着想を得て、体温の計測・通知機能を搭載したナースコールを制作。SNSと連携させることで、スマートフォンなどを持っていない子どもでも、ボタンを押すだけで簡単に、別室にいる家族へ連絡できるようにしました。楽しいだけではなく、身につけた知識・スキルが形になることで学びの成果を実感できるところも、この授業の大きな魅力だと思います。
卒業研究のテーマは、スーパーマーケットにおける精算の効率化。レジの種類・配置・数を設定し、精算時の待ち時間をシミュレーションできるプログラムを作りました。現在はそのプログラム上で実験を重ね、最適な組み合わせを模索中です。内定先の事業の柱の一つは、最新鋭のカート型セルフレジをはじめとする、流通小売業向け製品。この研究で得た知見を、いつか、より操作性に優れたレジシステムの追求に役立てることができればと考えています。
実験をはじめグループワークの機会が多かった4年間は、私にとって、コミュニケーション能力を鍛える日々でもありました。1・3年次で実施する、課題発見力や構想力といった社会で求められる能力の成長度を測定する「PROGテスト」では、特に「対人基礎力」が大幅に向上。大阪工業大学を選んで、本当に良かったと感じています。