研究と国際交流、双方に注力して得た知識と
多様な考えを受け入れる姿勢を成長の糧にしていく

profile

医薬品の製造に関心がありながらも、高校で外国語を中心に学んでいた私は、大学選びの際に理系分野を学びながら国際交流に関われる環境を重視。調べるなかで、サポートが手厚く、国際交流プログラムにも参加できる大阪工業大学に進学を決めました。

進学後は有機化学に関する研究を行いたいと思い、「超分子研究室」を選択。現在は、「超分子」(複数の分子が直接結合せずに安定化した高次構造体)の合成に取り組んでいます。複雑な内容を理解するためには、学部と大学院での6年間培ってきた知識が欠かせません。特に役立ったのは、大学院で履修した「超分子化学特論」。超分子の歴史や研究の変遷を学び、研究分野への理解を深める良い機会になりました。また、研究に取り組む過程で様々な成長が得られたと感じています。例えば、持ち得る知識を活用し、長時間課題に取り組むことで思考力や忍耐力が磨かれました。さらに、プレゼンテーション力が養われたのも成長の一つ。私は人前で話すことが苦手で、質疑応答に上手く対応できないことがありました。しかし、研究室や大学院の授業、国内外での学会で何度も発表や意見交換を経験していくうちに、次第に苦手意識を払しょくできたと思います。

課外活動では、国際PBLプログラムに注力。このプログラムでは、海外への学生派遣と海外学生の受け入れを行っています。私は学部2年次から参加し、台湾、インドネシア、マレーシア、モンゴルなど、多様な国の人々と交流してきました。海外の学生とチームを組み、課題解決に取り組む機会も。様々な価値観に触れることで強く感じたのは、相手を受け入れることの大切さ。海外の方はその力に長けていて、相手の個性を理解して受容する姿勢に感銘を受けました。

内定先では、高校時代から関心のあった「医薬品」の成分分析や製剤方法の開発に携わります。研究室で獲得した知識やスキルと、国際PBLで学んだ相手に合わせたコミュニケーションを実践しながら、この先も成長し続けていきたいです。