苦手意識を克服しながら学び続けた大学生活
培った主体性を活かして、地元の発展に貢献したい

profile

高校時代は環境科学部に所属し、ソーラーパネルのラジコンカーを製作するなど、環境分野、特に再生可能エネルギーに強い関心を抱いてきました。環境系の学部を探すなかで、大阪工業大学のオープンキャンパスに参加。体験授業で環境工学科の先生が楽しそうに授業を行う姿が印象に残り、本学科への進学を決意しました。

入学後は、もともと苦手意識のあった物理に大苦戦。当時はコロナ禍でオンライン授業が多く、大学での人とのつながりがほとんどなかったため、手探りで授業を受ける状態でした。実験に必要な基礎知識を身につけるために、教科書を授業前に読み込んで予習を徹底。授業以外にも基礎学力向上講座に参加して、先生に積極的に質問するなど、前向きに勉強に励んだことで徐々に苦手意識を払しょくできました。また、「物理学実験」など、基礎知識を用いて実験を行うことで物体の動きが具体的にイメージできるようになり、知識の定着がさらに早まったと思います。

1年次から幅広い分野に触れてきましたが、やはり再生可能エネルギーへの理解を深めたいと思い、3年次に「生命環境学研究室」を選択。卒業研究として、「ボトリオコッカス・ブラウニー」の培養を目的とした実験を行っています。ボトリオコッカス・ブラウニーは光合成によって炭化水素を生成する緑藻の一種で、大量に培養して得られた炭化水素をバイオディーゼルに変換すれば、次世代の燃料としてカーボンニュートラルに貢献できると期待されています。私たちの実験では、ポンプを用いて培養槽に一定量の培養液を送ることで、サンプリングと培養液の補充を循環的に行うシステムを開発中。研究では履修してきた授業内容を振り返ることが多く、予習復習で着実に知識を身につけた経験が活きていると感じています。

内定先では、道路、河川など多様な分野で、計画から維持管理までのあらゆる段階に携わります。部署異動が多いため、主体的に学び続けてきた経験を役立てながら、将来は兵庫県の南北の交通の利便化に携わるのが目標。知識を活かしながら地元の活性化に貢献していきたいです。