生物や化学の知識と、ITスキルを組み合わせて
分野にとらわれず活躍できる人材に
理系科目が得意で、特に美容研究に強い関心を抱いていた私は、就職率が高く、進路選択の幅が広がると考え生命工学科を選びました。入学して感じたことは、生物学だけではなく工学分野の授業も多いということです。「MONOLAB.(モノラボ)」で3Dプリンターを活用して制作を行うなど、今まで触れてこなかった分野は非常に興味深く感じました。
研究室は微生物に感染するウイルスを研究する「食品微生物学研究室」を選択。ウイルスと聞くと人体への悪い影響ばかりを想像してしまいますが、微生物に感染するウイルスは特定の菌にのみ感染し、これを殺す特徴があるため、「医療」や「食品」への応用が期待されています。今後に役立つ知識であると感じたのが、選んだ理由です。卒業研究では、ウイルスではありませんが、食品の腐敗や足の臭いの原因となる菌の殺菌に応用できる、抗菌ペプチド「バクテリオシン」の機能解析を行っています。まずはバクテリオシンの精製方法を決め、温度やpHなど、どのような条件下で最も効果的な抗菌作用が現れるのかを分析。高い効果や安全性が認められれば、バクテリオシンを活用した商品開発にもつながると期待しています。
学科の学びとともに、力を入れたのが資格の勉強です。自身の分野に限らず知識を身につけたいという思いから、様々な資格取得に取り組みました。向上心の高い友人たちが、資格試験に向けて勉強する姿に刺激をもらったり、一緒に自主学習したりと支え合える存在がいたことで、定期試験と資格試験が重なってかなり苦労した時も、無事にやり遂げられたと思います。また、勉強とアルバイトを両立できるように意識しながら生活していたことで、スケジュール管理能力も身につけることができました。
このときに取得した資格の一つである「ITパスポート」の知識を活かして、卒業後はWEBマーケティングやシステム開発に携わります。内定先はメーカーとのつながりが強く、関心のあった化粧品はもちろん、この4年間で学んだ内容を活かせる薬品や食品など幅広い業界と関われることが魅力です。卒業後も様々な資格取得に挑戦し、分野にとらわれずに活躍できる人材を目指します。