建築に留まらない多様な分野で得た発想力と
数々の経験で生まれたつながりを将来へつなげる

profile

建築だけでなく、インテリアやプロダクト、ビジュアルデザインまで幅広く勉強でき、将来の選択肢が広がると思い、空間デザイン学科を選びました。入学後は、建築のほかに自身の興味に合わせて授業を履修。特に印象に残ったのは、「広告表現」と「UI・UXデザイン」の講義です。新たな知識がついただけでなく、日頃からサイトや広告デザインに目を向けるようになり、発想の引き出しが増えたと感じています。

3年次からは「建築デザインコース」を専攻。卒業研究では、とある小説のメイン舞台となる飲食店を空間化することにチャレンジしています。忠実にレイアウトを再現するのではなく、小説のように、店が街の中心となるために必要な要素を加えることが本研究のポイント。そのためには、綿密な敷地調査が重要です。私は、大阪の商店街を2~3時間歩いて特長を分析しました。分かったことは、路地の狭さが住民同士の交流を生み出し、地域のコミュニティの活性化につながっていること。現在は、調査での気づきを取り入れて、卒業研究のブラッシュアップを進めています。

さらに、学業以外にも、複数のアルバイト、設計事務所インターンシップなど、学生の今しかできないことに何でも挑戦してきました。自分とは違う考えや個性を持つ方たちとたくさん交流できただけではなく、ネットワークの広がりが新たな挑戦の機会を生むきっかけに。例えば、テレビ局のカメラアシスタントのアルバイトを通じて、ドラマの美術製作に参加させていただいたこともあります。もともと人見知りでしたが、積極的に行動して、新しい出会いを作っていくことの大切さに気付けたのは、大学生活で得た大きな学びです。

「すべての方を幸せにしたい」。そんな思いから、自分の仕事を色々な方に見てもらえるテレビ番組のセットやCGを制作する会社へ。テレビ局のセットには建築、インテリア、プロダクト、ビジュアルデザインすべての要素が溢れており、4年間の学びは大いに役立つと思います。周りに信頼される社員を目指して、仕事を極めていきたいです。