誰もが手軽に活用できるデータ分析ツールを開発し
より便利な社会の実現に寄与したい

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IT系企業で働きたいという思いはあるものの、プログラミングは全くの未経験。そんな私にとってデータサイエンス学科は、初歩からプログラミングを学べる点が大きな魅力の一つでした。また、情報技術や統計解析などの科目はもちろん、基本情報技術者試験に必要な経営やマーケティングに関わる授業も網羅した、文理融合の学びにも強く惹かれて志望しました。

現在力を入れているのは、「価値創造演習」です。プラスチックごみの削減を目的としたレジ袋の有料化が、小売店の経営にどのような影響をもたらしているのかに着目して、グループでデータ分析を行っています。データ分析は他の授業でも取り組みますが、「価値創造演習」の特長は狙った結果を導くのに適したデータが用意されていないということ。分析がうまくいくか否かは、データ収集にかかっており、膨大な時間を要します。当初はどこから、どのようなデータを集めるべきかが分からず、手探りで進めていました。今では仮説に基づき、その検証や裏付けに必要なデータを見極め、分析に適した体裁に整えることができるようになってきており、将来に活きる力が着実に身についているという実感があります。

また、「価値創造演習」では、リーダーを経験しました。以前は「リーダーをやってみたい」という気持ちがあっても、一歩を踏み出せずにいたのですが、枚方ウインドアンサンブル部で部長を務めるようになったことで意識が変化。部活動を通して身につけた“多様な意見をまとめ上げるスキル”を活かしながら、主体的に引っ張ることができました。

データは単なる数値ではありません。たとえば、テレビで報道される選挙の出口調査の場合も、いつ、どんな時間で、どんな人に聞くかによって変動します。日常生活でデータに触れた時、その背景や影響を及ぼす要素にまで思いをめぐらすようになりました。将来の夢は、手軽に使えるデータ分析ツールを開発し、人々の生活をより便利にすること。まずは研究室で経験を重ね、学部卒業後は大学院に進学し、その土台となる研究に挑戦したいと思っています。