プロジェクト全体をまとめる対人スキルと
エンジニアとしての技術を併せ持つSIerを目指す

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現在は「神経模倣システム研究室」で、車両の自動運転実現に向けて注目されている、LiDARと呼ばれるセンサを用いた研究を行っています。LiDARは、周囲360度にレーザを放ち、返ってくるまでの時間をもとに周囲にある壁や障害物までの距離を計測します。この距離情報を利用して、ロボットを安全に走行させるために必要な、周囲の状況把握ができるプログラムの開発に取り組んでいます。

入学時は、キーボード入力も苦労するようなパソコン初心者でした。それでも着実にスキルアップできた理由の一つは、基礎の基礎から学べる、初学者にも理解しやすい授業があったから。そしてもう一つは、同じ志を持つ友人との出会いです。成績を競い合ったり、資格取得に一緒に挑戦して試験に向けて教えあったり・・・。切磋琢磨するなかで学びへの意識や向上心が高まり、学内の「成績優秀奨学金」を受けることができたほか、将来についても真剣に考えるようになりました。

内定先を志望するきっかけとなったのは、3年次に履修した「ソフトウェア工学演習」。ソフトウェアの仕様書作成から、プログラミングまで行う授業です。制作過程では、プログラムがうまく動作しない状態が続くことも多く、まるでゴールがあるかどうかも分からないまま暗闇を進んでいくような感覚。それでも、そうした苦労も含めて「楽しい」と感じている自分がいました。特に惹かれたのが、設計などの上流工程といわれる部分です。調べていくうちに、システム開発の全工程を請け負うSI(システムインテグレーション)企業のなかで、SIerと呼ばれる、プロジェクトを統括する仕事に携わりたいと考えるように。「ソフトウェア工学演習」でシステムをつくる初期段階である上流工程を経験していることが強みとなり、内定をいただくことができました。

目標は、人をまとめる力とITエンジニアとしてのスキルを兼ね備えたSIerになること。「この人に聞けば何でも分かる」と言われるような存在になれるよう、学び続けていきたいです。