センター利用の学生が学会講演賞を受賞

2011年1月13日

賞状を手にする天野君

 当センターで研究をしている天野武志君(工学研究科電気電子工学専攻 博士前期課程2年)が,このたび日本材料学会半導体エレクトロニクス部門の学生優秀講演賞を受賞しました.心よりお祝い申し上げます.


 受賞は,日本材料学会半導体エレクトロニクス部門が昨年11月20日に大阪府立大学で開催した「平成22年度第2回研究会」での講演,「MBE成長した単結晶酸化亜鉛薄膜に対するプロトンビーム照射と熱処理効果」に対するものです.
 この講演は,天野君が筆頭著者として口頭発表し,電気電子工学専攻 博士前期課程1年の青木隆裕君,研究を指導する電気電子工学専攻の小池一歩准教授,佐々誠彦教授,矢野満明教授,權田俊一客員教授,共同研究先である若狭湾エネルギー研究センターの石神龍哉主査研究員,久米 恭主任研究員との共著論文で,分子線エピタキシー法で作製した酸化亜鉛薄膜の放射線耐性に関する内容です.放射線耐性に優れた酸化亜鉛の特性を実証したことから,宇宙・航空や原子炉等の特殊環境で使用する半導体デバイスの有望な材料として注目を集め,当人の貢献度ならびに元気あふれる発表と周到なプレゼンテーションが高く評価されました.
 天野君は本学電子情報通信工学科での卒業研究のときから単結晶酸化亜鉛薄膜の研究に取り組んでおり,「実験を手伝ってくれた仲間とご指導を戴いた先生方に感謝するとともに,若湾エネルギー研究センターの皆様にお礼を申し上げます.これからも一層の成果があげられるよう頑張ります」と話していました.今回の受賞が修士論文に活かされることは勿論,4月からの社会人生活での励みになることを期待しています.

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