ナノ材料マイクロデバイス研究センター利用院生が受賞

2017年6月15日

受賞した永山君と発表ポスター

ナノ材料マイクロデバイス研究センターで研究をしている永山幸希君(工学研究科電気電子工学専攻 博士後期課程2年)が、3月19日から3月22日までパシフィコ横浜で開催された2017年第64回応用物理学会春季学術講演会で発表を行い、Poster Awardを受賞しました。心からお祝いを申し上げます。

この賞は、応用物理学会の講演会において、応用物理学の発展に貢献しうる優秀なポスター講演を行った会員を表彰し、その成果を称えるもので、今回はポスター発表1196件のうち22件が選出されました。受賞は約50名に1名という難関で、全国の国公私立大学のほか公的研究機関の方々も含めた中での受賞であり、昨年の受賞した孫君、佐々木君に引き続き2年連続の受賞となります。

永山君の受賞対象となった講演は「フレキシブル基板上に形成した酸化亜鉛薄膜の曲げ耐性と抵抗評価」という題目の発表で、筆頭著者の永山君の他、指導教授である前元利彦教授、共同研究者の佐々誠彦教授、小山政俊特任講師の指導のもとに進めた研究の成果です。発表内容は研究の独創性や本人の貢献度、周到に準備した分りやすいポスターとともに現地でのプレゼンテーションが高く評価されました。

発表内容については、酸化物半導体である酸化亜鉛を新規のプラスチック基板上に薄膜形成し、薄膜の曲げ耐性とその抵抗変化を詳細に測定し、さらに透明化・フレキシブル化に向けた新しい知見が得られたという内容になっています。将来の透明フレキシブルエレクトロニクス分野に大きく貢献できる成果であることが認められたものと思われます。

永山君は「研究をともに行なったナノ材研の仲間、ご指導を戴いた先生方に感謝します。酸化亜鉛を用いたフレキシブル新機能デバイスの開発においてより一層成果があげられるよう頑張ります」と話していました。この受賞を糧に、より一層の飛躍を期待したいと思います。

学会のホームページ
2017年春季学術講演会Poster Award受賞ポスター講演一覧

ページを閉じる