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【学生相談室コラム】当たり前のことは、意外と難しい

2023年6月1日

  • 雨の音を聴くのも、たまにはいいものです。 雨の音を聴くのも、たまにはいいものです。

「当たり前のことをいっているのに相手がきいてくれません」とか、「なぜかわからないけれど、当たり前のことができないです」といった訴えに出会うことがあります。人によって差はありますが、一般的に「当たり前の」とは、“やって当然の、誰でもできる”ことを指しています。挨拶をする、歯を磨く、決められた時間に仕事や学校へ行くなどは、多くの人にとってごく当たり前のことと認識されているでしょう。心理学では、人が何か行動する時は、やり方がわかっていて、自分にはそれができると思えて、且つ、そうすべきであると思えた時だといわれています。
 ただ、そんな当たり前のことでも、常に、完璧にこなせるかというと、そうではない気がします。一つ一つは簡単でも、継続や徹底にはそれなりに努力が必要かもしれません。また、誰かに当たり前に何かをしてもらうなら、具体的に伝えて相手が納得することも大切です。
 さらに、周りから当たり前といわれても、自分にとってはそうでない場合もあります。ここ数年、外出時にはマスクをつけることが「当たり前」といわれていましたが、現在は個人の判断になりました。そのような観点からすると、誰かの当たり前が自分とは一致しないということも起こりそうです。
 また、できて当たり前だと思うけれども、実行に移すのが難しいこともあります。提出期限をきちんと守る、自分の困った状況を誰かに打ち明ける、などはどうでしょうか。できている時にはできて当たり前に感じていたことも、できない場合があるかもしれません。そんな時は、疲れていたり、心に何か負担がかかっているのかもしれません。
 そう考えると、もし今あなたが「当たり前のこと」を日々継続できているなら、それはすごいことではないでしょうか。そして、できない時があれば「当たり前のことは、意外と難しいのだ」という見方をもってもらえたらなと思います。

学生相談室カウンセラー 藤本 千春

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