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鳥人間コンテストで5位に輝きました!

2024.09.04

  • 人力飛行機プロジェクトのメンバーらと応援に駆け付けた学生、教職員ら 人力飛行機プロジェクトのメンバーらと応援に駆け付けた学生、教職員ら
  • プラットフォーム直前で組み立てられる「KAWASEMI」 プラットフォーム直前で組み立てられる「KAWASEMI」
  • 湖岸からは応援に駆け付けた学生と教職員から絶え間なく声援が送られた 湖岸からは応援に駆け付けた学生と教職員から絶え間なく声援が送られた

 7月27日、28日に滋賀県彦根市の松原水泳場特設会場で開催された読売テレビ主催「Iwataniスペシャル第46回鳥人間コンテスト2024」の人力プロペラ機部門に本学の人力飛行機プロジェクトが出場し、7761.80mのフライトに成功し、5位に輝くフライトを見せました。
 
 今年の「人力プロペラ機部門」には16チームが出場。大阪工大の代名詞でもある1枚ブレードプロペラを今年度も採用した機体「KAWASEMI」。今年の機体は長さの違う最外翼を3種類用意し、飛行当日の風速等により、最適な翼を現地で判断し、付け替えることができる点が特長です。また、コックピットへの空気流入量を最適化し、パイロットの冷却性能の向上を図りました。
 本学の飛行は10番目で正午ごろを予定されており、天候は快晴、北西からやや強い風が吹き、気温が35度を超える猛暑日となり、人力飛行機の飛行には非常に難易度が高い環境下での飛行となりました。12:39、テイクオフディレクターの合図でプラットフォームから離陸した「KAWASEMI」は、安定した姿勢で目標である竹生島付近(北ルート)にある折り返し地点(18km)を目指します。超過飛行速度ぎりぎりの約30km/hという高速度で飛行。ただ、琵琶湖洋上での強い追風により、十分な高度を維持することが難しい状況が続きました。
 今年のパイロット・永井謙介さん(機械工学科3年)は、総合人間学系教室の西脇雅人准教授から体力づくりのトレーニングとコンディショニングに関する専門的な指導を受けており、「高負荷の運動を20秒間行い、その後10秒間休む」サイクルを8セット繰り返す「タバタプロトコル(タバタ式トレーニング)」を実践。コンテスト当日の猛烈な暑さに慣れるための暑熱順化のトレーニング、安定した精神状況を維持するためのルーティン作りなど、さまざまなトレーニングを重ねてきました。体力的、精神的にも余裕を見せ最善を尽くし、13:00、7761.80m地点で安全に着水しました。永井さんは「速度は十分だったが、暑さと風向きが影響して、十分な高度を出すことができなかったが、厳しいトレーニングを重ねてきたので、去年の記録(8566.72m)と同等の距離まで飛行することができた」と飛行時を振り返りました。

 一年間、チームを率いてきた泉谷成美さん(知的財産学科3年)は「今年は最外翼を3種類制作するなど、挑戦的な改良を加えてコンテストに臨みました。改良の成果が現れず、18km地点の旋回点到達を達成できませんでしたが、今回得られた反省点を次回に生かして、来年こそは旋回点に到達したいです」と強い眼差しで次を見据えていました。