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「都市デザイン工学フォーラム2016 十津川村公開講座」を開催

2016.12.08

  • 会場には多くの住民が集まった 会場には多くの住民が集まった
  • 開会挨拶で村の復興状態を語る更谷慈禧村長 開会挨拶で村の復興状態を語る更谷慈禧村長
  • 村の防災・減災力の強化に取り組む、都市デザイン工学科の日置准教授 村の防災・減災力の強化に取り組む、都市デザイン工学科の日置准教授

 11月20日、都市デザイン工学科が“紀伊半島大水害以降の防災・減災の取り組み”をテーマに、「都市デザイン工学フォーラム2016 十津川村公開講座」を十津川村役場住民ホールで開催しました。
 同フォーラムは、同学科と同学科の同窓会組織である大阪工業大学土木会が、都市デザイン工学が担う役割や魅力を高校生や一般の方々に広く発信することを目的に、2012年から毎年開催しています。今回は、紀伊半島大水害から5年が経過した今もなお復旧作業に取り組む、本学と包括連携協定を締結している十津川村と共に主催し、約100人の参加者が集まりました。
 更谷慈禧十津川村村長から「面積の96%を山村で占める十津川村での生活を、安全・安心なものにするためにも、本日の講演が有意義なものになってほしい」と開会挨拶の後、フォーラムがスタート。吉村元吾氏(国土交通省近畿地方整備局 紀伊山地砂防事務所長)が『河道閉塞(天然ダム)等の大規模土砂災害に対する取り組み』と題し、災害に備える対策工事や防災情報の意味や使い方を説明しました。都市デザイン工学科の日置和昭准教授は『豪雨時深層崩壊危険度の監視体制強化に向けた取り組み』について講演を行いました。「連携協定締結後、深層崩壊の危険度指標の精度向上を図った。3基の雨量計を設置し、解析の自動化にも取り組んだ。監視体制は確実に強化されている。深層崩壊は、1時間に10~30mm程度の降雨が長時間継続し、1週間累積雨量が800mmを超えるような場合に、特に警戒が必要となる。今後、近畿地方整備局などと降雨量の情報を共有化することで、監視体制のさらなる強化が可能。この監視活動が十津川村の防災・減災力強化に役立てば幸いだ」と、一般の方にも分かりやすく解説しました。